運び屋のひとりごと

日本から上海へ、ワンコインで送れるって知ってた?

海運 × 貿易 × コスト

コンテナ船・海上運賃・情報格差のリアル

かつての栄光と、今の現実

1973〜1978年頃の日本では、神戸港は世界1位の貨物取扱量を誇る港でした。しかし現在は70位前後まで後退。その一方で、世界トップ10のうち実に7箇所を中国の港が占めるという時代になっている。

中国にコンテナが集まってくるのがコンテナ船の動きの本質。地理的優位性に加え、あまりの貨物量からガントリークレーンの完全自動化も当たり前になっている。

世界コンテナ港ランキング(百万TEU)

順位港名国・地域取扱量(百万TEU)
1位上海中国約51.5
2位シンガポールシンガポール約41.1
3位寧波・舟山中国約39.3
4位深セン中国約33.4
5位青島中国約30.9
6位広州(南沙)中国約26.1
7位釜山韓国約24.4
8位天津中国約23.3
9位ドバイ(ジェベル・アリ)アラブ首長国連邦約15.5
10位ポートケランマレーシア約14.6

※ ドバイ(ジェベル・アリ)は9位にランクイン

直行便 vs 経由便 — 知っておくべき違い

日本から海外港への直行便は年々減っています。「寄港」と「直行便」は別物

経由便の仕組み

•       東京発の船が上海に到着

•       一度コンテナを上海で降ろす

•       EU向けの船が後日上海に寄港したタイミングで載せ替え

直行便なら、同じ船で最終目的地まで一度も乗り換えなし。かつてはNYCへの直行便も東京から出ていましたが、今は経由便しか残っていない

「日本からの輸出物量が減っており、直行便を仕立てられるほどの荷量がなく採算が合わないためだ」

だから貨物が集まる中国・シンガポール・韓国の港に、まず中型船で運ぶ流れになっている。

ワンコインコンテナのカラクリ

東京・横浜・名古屋・神戸・大阪の主要港から出る20FTコンテナが1本500円。40FTでも1,000円。サーチャージやTHC(ターミナルハンドリングチャージ)もすべて含めてこの金額。

価格比較(20FT / 同条件)

最安値(実績)¥50020FT / サーチャージ・THC込み一般的な相場¥20,000〜30,00020FT / +サーチャージ

なぜ500円で送れるのか?

•       中国の船会社は、出たコンテナを1日でも早く本国に戻したい

•       日本からの対中輸出は頻度も量も少ない

•       空コンテナでも自社負担で送り返すことが多い

•       コンテナが空でも実入りでも、運ぶコストは変わらない

•       空気を運ぶより1円でも稼いだ方が損失を抑えられる

ただし、海上輸送費が500円でも、中国の港に到着してからの現地港費用は別途かかり、そこで輸出者・輸入者のいずれかから回収しているカラクリがある

補足情報として、日本-上海間は、1日平均して10~15船が航行している
複数の船会社によって金額設定がされているがどれも3日で行き来できる距離だがその金額には大きな差がある。

情報格差が損失を生む

船会社が異なれば、同じ区間で20〜25倍もの価格差が出る。それがこの海運業界の現実。サービスの質に大きな差はなく、ただ得意・不得意な航路が各社にあるだけ。

コロナ禍では、ある船会社が1回のボーナスで60ヶ月分を支給したという有名な話もあり、それほど海運業は需給に左右される水商売な世界。

こんな人が損をしている

•       高くても送らざるを得ない人

•       貨物の量が少なくて交渉できない人

•       他に選択肢があることも調べる時間もない人

貿易は情報戦。知らないうちに損していることが多々あります。私も多くの失敗をしてきたからこそ、ここで発信を続けていく

このブログは、実際の物流手配経験をもとに書いています。最高のコンディションで貿易をやってほしい。そのために発信を続けていく

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